この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
異常性愛
第29章 相克
『僕は真美ちゃんが先生と居ることで
幸せになって欲しいと思ってる。
もしそうなれなかったら
それが一番悲しいよ。
真美ちゃんはちっさい頃の僕に似てる。
だから真美ちゃんには
絶対に幸せになって欲しい。
でも僕は、
真美ちゃんを幸せにできない。』
本心を口にしてしまった。
¨ついて来るな。¨
真美には、そう聞こえたかもしれない。
私の言葉が真美を突放すことになるのは解っていた。
¨私に似た真美に幸せになって欲しい。¨
真美にどう伝わろうとそれが偽らざる私の本心だ。
『私が幸せになったら、
大輔さん嬉しい?』
『嬉しいよ。』
『大輔さんを好きなままでも?』
『それはどっちでもいい。
真美ちゃんが幸せだと思えるなら。』