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異常性愛
第29章 相克
『女子の方が面倒ですよ。
大輔さんに引っ張られたんですから。』
『そんな、モテてるの?俺。』
『モテモテ。
奥さん居なけりゃ私だって。』
『ははは、上手いこと言うなぁ。』
前にここで二人でコーヒーを飲んだ時から、私はうまく煽てられ、チアキの術中に嵌っていたのかもしれないが、今後 我侭な真美や変態亭主と渡り合うのだ。
それぐらいで丁度いい。
『クリスマスって奥さんとですよね?』
『そういや、そんな時分だなぁ。』
『コンパしません?』
『俺がコンパに行って
何の得があるんだよ。』
『女子寄せパンダですよ。
女子が集まらないと、
いい男が来ないですよ。』
『うわぁ・・カンベンして。』
『最初だけ来てもらって、
早めに帰るとかダメですかぁ。
もしお気に入りがいれば・・。
なんてこともっ。』
私は人生の整理の真っ最中でそれどころではない。