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異常性愛
第30章 潤む瞳
―フェーズⅡ―
地下鉄を降りたところで声が掛かった。
女性専用車両からチアキともう一人の女子社員が駆け寄ってきた。
『おはようございますっ。』
『おはよ。寒いね。』
『寒いですねぇ。』
私達は通勤客の流れに沿ってホームを歩き、今日の予定を確かめ合った。
『チアキちゃん、今日はどう?』
『午前は納品伝票の整理がありますけど
なるべく早く終わらせます。』
『悪いね。済んだら声かけてよ。
俺、建築屋と打合せで昼から居ないんだ。』
『大丈夫ですっ。』
『無理しなくていいからね。』
『はぁい。』