この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
異常性愛
第31章 羽化
   
優子は項垂れ、大きな溜息をついた。

『おかしいと思ったの。
 迎えに来てくれて、
 ご飯食べようなんて。
 スケベなディーがなんでかなって。

 ホントはゆうべ眠れなかったの。
 あたし嫌われたかなって・・・。』

コートの中で向き直った優子は、涙で一杯になった大きな眼で私を見つめる。
 
『真美ちゃんちのお仕事するの、
 縁を切る為だってディーが言った時、
 次はあたしだって・・・思った。

 すごく怖かった。
 ヤダって・・・。
 言わないでって・・・。』

私のジャケットを掴んだ優子の指先からギィと音がした。

堅く結んだ下唇を震わせ、瞬きの度に溜めた涙が頬に伝う。
高ぶる気持ちを溜飲させては頷き、泣き顔を懸命に微笑みで打ち消し、無様な別れにならぬよう言葉を堪え、耐え忍ぶ優子が居た堪れない。



/1161ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ