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異常性愛
第31章 羽化
《あっ、それ解決しました。
明日でいいです。
それと車、大丈夫ですよ。
明日はどこも申請入って無いです。
大輔さんこそ、
そのまま帰っちゃってください。》
『あ、そう。じゃ直帰するわ。
チアキちゃん、ホント無理するな。
頼むから帰ってね。』
《はぁい、もう帰りますって。
いつもスミマセン。
気を使ってもらって。》
『じゃ、また明日ね。』
《はぁい、お疲れ様でぇす。》
熱心で優秀な後輩の許可をもらい、私は家路についた。
車中から晶子にメールした。
今から帰る、と。
送信ボタンを押し、大きな溜息をついた。
長い一日だった。