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異常性愛
第31章 羽化
半月前に保育器から卒業した私達の息子は、晶子の実家から昨日我が家に帰ってきた。
もっと実家でゆっくり過ごせばよかったのだが、少しでも早く三人で過ごしたいと、晶子はさっさと実家を後にし、息子と共に私の元へ帰ってきてくれた。
私は約二ヶ月ほどの独身生活の間に、掃除と洗濯のスペシャリストとなり、料理が趣味になっていた。
『残り干してくる。』
『ありがと。パパ。』
小さなキスを褒美に貰い、バルコニーに出た。
雨が続いた後の久しぶりの晴天で、溜まっていた洗濯物を早朝から片付け、バルコニーは吊るされた洗濯物でいっぱいになった。
夏の強い日差しが昼までに乾かしてくるだろう。
午後からは汗臭いシーツを洗濯したかった。