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異常性愛
第6章 慕情 ―affection―

数冊の商材カタログを鞄から出してテーブルに置いた。

『わぁ、きれいだわぁ。』

涼子はカタログに飛びつき、表紙写真をうっとりと眺めた。

『どうぞ、中もご覧になってください。ご主人様もこちらを・・。』

長方形の四人掛けテーブルに亭主と涼子が並んで座り、私は亭主の対面に座っている。
話が進むにつれ、テーブルの上は開いたカタログで埋められていった。

窓の寸法を測るため、私は席を起った。
そのタイミングで涼子も席を起ち、ぬるくなった茶を換えにキッチンへ向かった。
採寸を済ませて席に戻ると、私が座っていた場所に涼子が座り、カタログを指差して向かいに座る亭主と話していた。

私はテーブルの短辺側に立ったまま左右の二人に話をを続けた。
途中、広げたカタログを指差したり、亭主向きにカタログを差し向けたりしながら、それに亭主を集中させた。



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