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異常性愛
第6章 慕情 ―affection―
亭主はそのまま広いリビングをふらふらと歩き、カウンターの向こうにある大きなソファに身を横たえた。
寝ころんだままテレビをつけ、昼前のくだらない情報番組を眺めている。
『もう、お行儀悪い人なんだから。
そんなところで・・・
お風邪召しますよぉ。ねぇ。』
私に目配せする涼子。
『ごめんなさいね。あの人ッたら。』
そう言いながら涼子は椅子を浮かせてそっと立ちあがり、大人しくなった亭主の様子を鼻の下を伸ばして遠目に窺っている。
亭主の寝息が聞こえ、それが徐々にいびきに変わっていった。