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第7章 招待

最後に亭主はきっぱりと言い切った。
その語尾の強さには、逆らえない私の立場を認識させるような力が込められていた。

『わかりました。お付き合いします。
　ただ一度だけにしてください。
　奥様とも縁を切ります。』

私は話の途中から涼子との別れを決意していた。
これ以上事態を悪化させないことを最優先に考えた。

涼子への想いが微妙なものになりかけている。
別れるにはちょうどいい機会だった。

《そうか。では交渉成立だな。》

『ええ。そういうことです。』

《あぁそれと・・・
　涼子とヤッてるビデオはないのか？》

『ありませんよ、そんなもの。』

《そうか。じゃ私に直に見せてくれ。》

『え・・・？』

《涼子とヤッて私にみせてくれ。
　さっきのキミらのように。》