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異常性愛
第1章 私と妻、晶子
晶子を抱き上げた。
『決めた。結婚しよう。』
結婚など勢いだ。
私の突然の結婚宣言に、晶子は訝(いぶか)しげに私の顔を覗き込んだ。
『え?ほんとに・・
わたしで・・・いいの?』
『ああ、お前がいいんだ。
こんなプロポーズ、誰にも内緒だな。お前はどうだ?俺が嫌か?』
照れくさくて、わざとぶっきら棒な口調で求婚した。
晶子は小さく微笑むと私の腕の中でコクッと頷いた。
『幸せにしてね・・・。』
消え入るような声でそう呟き、晶子は私の胸に顔を埋めた。
勢いで婚約した私たちは、その二ヵ月後に簡単な式を挙げることになる。