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異常性愛
第8章 掌
『なぁあきちゃん。カレシはできたか?』
アルコールで頬を赤らめる叔父は下世話な話を始める。
『いないよ。そんなの面倒だし・・。』
『そうか、あきちゃん可愛いのにな。男は見る目ないのぉ。』
『でしょ、みんな見る目ないのよ。あたしも忙しいしね。』
『おじさんはわかっとる。あきちゃんはかわいい。』
そういうと叔父は晶子の手を握った。
えっ?と咄嗟に晶子は手を退いた。
『なぁあきちゃん・・・。』
叔父は立ち上がり、晶子に近づく。
あまりに急な展開に、晶子はたじろぎ、震えた。
『こわがるな、な。こっちこい。』
椅子に座る晶子の手を掴み直すと、叔父はその手に力を込め、晶子を居間に引っ張りこんだ。