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異常性愛
第8章 掌
『ええか。おじさんが貸してるカネは2000万円じゃ、ワシとおばさんの墓代じゃ。それをくれてやるんじゃ、あきちゃんさえ黙っとってくれたらの。約束できるな?』
晶子は頷くしかなかった。
この場から一刻も早く叔父に消えて欲しかった。
『よし、エエ子じゃ。』
叔父は親指と人差指の先を交互に舐め、財布から紙幣を抜き取ると、膝を抱える晶子の手にねじ込んだ。
『パンツでも買え。おじさんはレースのフリフリのが好きじゃ。この次までに買うとけよ。今度はシャクハチもさせちゃる。』
腕時計を見た叔父は目を見開き、尻ポケットに財布をしまいながら慌しく勝手口から出て行った。