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異常性愛
第9章 正義の味方
大き目のバストの下で支えたクリップボードに視線を落とす看護師は、唇に親指をあてて何かの数値を探している。
私は横からクリップボードを覗くフリをして、看護師の胸元とナース服を脹らませるバストを目に焼き付けた。
看護師は顔を上げて私と目を合わせると、ニコッと口角を上げて話を続けた。
『ゆうべも一時フラット・・・あ、心機能が少し弱くなったようですね。今は、大丈夫そうです。』
『痛風ですか・・・痛みはどうなんでしょう?』
『痛み止めですね・・・モルヒネ成分を処方・・してます。数もふえてますね・・お辛いと思います。』
看護師はうんうんと相槌を打ち、硬い表情を見せた。
『手に巻いてるあれは・・。』
『ええ。身体を掻き毟られるんですよ。チューブが絡まると危険なので、それで・・。』
叔父の手は、指のない手袋で覆われ、手袋の口元は包帯で巻かれている。
顔と首に無数の小さな掻き傷がついていた。