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異常性愛
第9章 正義の味方
  
若い晶子を脅し、犯したこの叔父はもうすぐ死ぬ。
私はその男を見ておきたかった。

ガラッとドアが開き、晶子が顔を見せた。
私を見ると驚いたように大きく目を見開いてニコッと笑った。

『俺も着いたの今だよ。』

『そう、お花迷っちゃって・・・。』

『いんのかよ、そんなもん。』

『そりゃぁ、ねぇ。お見舞いなんだし。』

晶子は叔父をカーテンの隙間から覗き、花を生ける花瓶を探した。

『ふぅん、菊の花でいいんじゃないの?』

『あはは、あたしが笑われちゃうよ。はは。』

『見ろよこの顔、ひでぇな。』

『ねぇ。きっと苦しいのよ。』

苦痛に顔を歪める叔父は、時折うめきながら寝返りを打つ。
その度に叔父に繋がったチューブやケーブル線が、叔父を操っているかのように一斉に動く。



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