この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
異常性愛
第9章 正義の味方
血相を変えた看護師が部屋に飛び込んできた。
『どうしました!?』
『わかりません!急に・・大丈夫!?おじさん!』
私は渾身の力を込めて叔父を掴み、思い切り揺さぶった。
激痛に叔父は絶叫した。
『いけません!悪化します!』
看護師は慌てて私を制止し、後ろに下げた。
室内電話で医師を要請する看護師に、叔父はしがみ付いて痛みを訴えている。
『ひぃひぃ・・いだだ・・・あぁぅぅ・ひぃひぃ・・・。』
そのうち叔父は声も出せなくなり、荒かった呼吸は次第に弱くなり気絶した。
狼狽する晶子は背後で私のシャツを掴んでいる。
『邪魔になる、外に出よう。』
晶子の肩を抱き、私たちは廊下から成り行きを見守った。