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異常性愛
第9章 正義の味方
  
慌しく医師が病室に滑り込み、聴診器をあてて脈をとっている。
別の看護師が小走りで駆けつけ、医師と何か話していた。
医師はモルヒネらしきものを注射し、叔父の口元に耳を近づけ呼吸を確認している。
息はまだあるようだった。

にわかにざわついた病室が、徐々に落ち着きを取り戻していった。

看護師に指示し、医師が私たちの方へやってきて口を開く。

『ご家族の方ですか?』

『はい。甥です。容態は・・。』

『今、痛み止めを処方しましたが、絶対安静です。会わせたい方がおられるようでしたら、できるだけ早く知らせてあげてください。』

『・・・わかりました。ありがとうございます。』

『では、これで。』

医師は自分の肩を叩きながら廊下を歩いていった。
私たちは看護師に礼を伝え、一旦病院を出た。




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