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異常性愛
第2章 涼子について
不倫と恋愛は違う。
そこに愛は存在しない。
あるとすればそれは思い込みだろう。
女性の人格そのものを愛せない私のような不埒(ふらち)な人間には、不倫を描いた純愛文学など、エセ宗教の経本のようなものだ。
家庭を壊して別の女に走る、それはいい。
だがそれが純愛に因るものだとすれば、それは嘘だ。
不倫に走ったスケベ男の言い訳でしかない。
不倫とはヤリたい男女が安全で手頃な相手と、ヤることを目的にエネルギーと時間と金を使う。
ただそれだけのことだ。
それゆえ不倫関係のセックスはオープンだ。
関係の主題は愛情ではなく、無責任なセックスなのだ。