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異常性愛
第2章 涼子について
だからこそ、配偶者との性行為とは比べ物にならない興奮と快感を感受できる。
不倫関係におけるセックスは、恥も外聞も無いことをやりあえるということだ。
興奮を高めるためになら、アダルトグッズを使うとか、時にはドラッグをヤることもある。
そんな不倫セックスの残滓(ざんし)は、今も私の書斎に隠してあるが、もちろん晶子には使っていない。
ただ、きっかけがあれば試したいという思惑は常にある。
というのも、この数年の間に私には新たな性嗜好が芽生えているのだ。
『寝取らせ』である。
未だにセックスの最中に、晶子がこれまで関わった男を想像し、嫉妬と怒りがこみ上げる。
ただ最近、晶子がその男に抱かれる様子を、覗き見たいという欲望に駆られることがる。
実際に目の当たりにすれば、その場で発狂してしまうかもしれないが、少なからず興味がある。
サディズムと嫉妬性愛という歪んだ性的嗜好を秘める私。
そんな私が『寝取らせ』への願望を抱くのは、自然な流れなのかもしれない。