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異常性愛
第10章 底流
  
緩めた膝を私に預ける真美。
私のわき腹にかけられていた真美の指先は、そっと私の腰を撫でる。

『真美さん・・・キス・・しよう。』

私がかすれ声で囁くと、真美は顎を上げた。
真美の首にツーッと爪を這わせ、そっと頬を重ねる。
耳元でやや大きめの呼吸を真美に聞かせて、¨可愛い真美¨に私が興奮していることを知らせた。

そのまま互いの頬をすり合わせながら、ゆっくり唇を重ねた。
真美は鼻で大きな呼吸をすると、私の舌に逆らわずに唇を緩め、されるがままに全身の力を抜いた。
惚れっぽい質の娘なのだろう。

酒の力もあり、時間かけず真美は私の自由になった。
開業医の陰茎をしゃぶっていた口にキスをしてしまい、口を濯ぎたかったが、せっかくの獲物を逃がすわけにいかず、テーブルの酒をラッパ飲みで口に含み、真美の口に少しずつ流し込んだ。
真美は私の口移しの酒を受け入れ、ゴクッと喉を鳴らして飲み干した。

酒をテーブルに戻す際に、周囲の連中と眼が合った。
亭主は早く始めろと顎を動かし、開業医は孫の運動会を見るように顔を綻ばせ、長谷川は自分の膝小僧を掴み、身を乗り出してはツイと眼鏡を上げる。
女支店長はテーブルの向こうで亭主に奉仕中だった。



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