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異常性愛
第10章 底流
ソファに腰を降ろし、一口酒を含んだ。
高級酒が安物慣れした身体に合わない。
悪酔いしていた。
初対面の若い真美に気を使ったせいか、疲労感が背中にまとわりつく。
タバコに火をつけ煙を吹かす私に、亭主が声をかけてきた。
『彼女、杉原君、どうだ?つかえるか?』
¨使える¨の意味がわからず、首をかしげて¨わからない¨と合図すると、亭主は女支店長の頭を掴み、陰茎をしゃぶらせたまま私の方へ移動してきた。
女支店長は口輪を噛まされた牛のように、四足で亭主の股間について歩いた。
『だからさ、私らにもできるもんか?キミがいなくても・・あ、いや涼子にも。アイツを噴かせたいんだよなぁ。なぁ、教えてくれよ。』
女の髪を掴んで陰茎を外すと、亭主は私に女支店長をあてがった。
量り売りの野菜を扱うように女を扱う亭主の非道さに、私は心の中で涼子を嘆いた。
『タバコ、吸わせてもらえませんか。』
気乗りしない私は亭主にそう言い、煙を肺に入れた。