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異常性愛
第10章 底流
  
チェイサーグラスにタバコを差し込み、女支店長に眼を向けた。
察した亭主は、やはりモノのように女を掴んで私にあてがい、『楽しもうっ!』とテーブルのグラスをチンと鳴らし、真美を弄ぶ輪に入り、男三人で遊び始めた。


適当なグラスに酒を注ぎ、隣に座らせた全裸の女支店長に手渡した。

『支店長さん、でしたね。少し飲んだらどうです。』

強めの香水を香らせる女支店長は、キャバレーのホステスのように私に寄り付き、一口でグラスを開けた。

『はぁー、おいしい。あなた初めてよね?』

犬猫のような扱いを受けていた、その割にさばけた応対を見せる。
女支店長の切り換えの良さには好感が持てた。

『そうですよ。』

『素敵なひとだなって、見てたの。真美ちゃんが羨ましかったわ。』

『あいにく妻も旅行嫌いでね。』

女支店長はニッコリ笑うと長い髪をかき上げた。
自然な素振りに色気がある。
男好きのするいい女だ。



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