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異常性愛
第11章 アフロディーテの慟哭
  
であれば、あの男はここに入室できるメンバーで、たまたま涼子と鉢合わせし、昔なじみの者同士でセックスに至ったということか。

手引きしているのは亭主で間違いなさそうだ。
気色の悪い、亭主のひき笑いが耳に蘇る。

-----(のるか、そるかってとこだな。)

無性にタバコが吸いたくなった。
だがタバコはベッドルームにある。
二人の次の行為までには時間がかかりそうだ。
乱交の場に戻ってもいいが、亭主の顔を見るのもしゃくにさわる。

壁にもたれ天井を見上げた。

-----(はっきりさせよう・・。)

そう思い、ガラス戸を開け、ベッドルームに入った。


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