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異常性愛
第11章 アフロディーテの慟哭
支配人は頭を掻き、ばつの悪そうな会釈をしながら、ベッド脇に脱ぎ捨てたブリーフを身に着けた。
『なんでアンタなんだ?』
『はぁ、あの・・・それは・・・。』
『違うの・・・。この人は。』
涼子が割って入る。
それを無視し支配人に詰問した。
『なぁ、アンタも連中の一味なんだろ?なんでここで涼子を抱いてんだ?』
『それは、その・・先生との契約、とでも言いますか・・・その・・。』
『ちょっと、ちがうったらっ・・。』
支配人を庇おうとしているのか、涼子が口を挟む。
涼子のその態度にも腹が立ったが、ここで揉めても私に利はない。
『まぁどっちでもいい。アンタどうするんだ?』
『はぁ、ええと・・行ってよろしいでしょうか?』
『俺の許可がいるのか?俺はどうするのか聞いただけだ。自分で決めろ!』
『ハイ行きます!す、すぐ出ます。・・・お待ちを。』
支配人はそそくさと衣服をまとめ、ベッドルームから逃げるように出て行った。