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異常性愛
第11章 アフロディーテの慟哭
  
そんな話を涼子から聞くのは初めてだった。
単純な興味が湧いた。

部屋の隅に視線を落とし、涼子は話を続けた。

『贅沢って、してみたかった。みんなの持ってる物あたしも欲しかった・・・。自分で働くようになったら、ああしたいこうしたいって、ずっと思ってた。』

『ふぅん・・・。』

『看護学校行って看護師になろうって思ったの。アルバイトで学費稼いで。欲しいものも我慢して。で、無理が祟って胃腸やっちゃって・・・。その時に診てもらった先生が今の旦那さん。入院費用もすべてお世話になったの。神様のようだった・・。で、結婚した・・・。』

焦点のずれた内容に、私は口を挟んだ。

『大事なとこ、抜けてんじゃねぇのか?それ。』

涼子は大きな溜息をつき、話を続けた。


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