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異常性愛
第11章 アフロディーテの慟哭
『そうよね。あなたここにいるんだものね。』
『言いたくなかったら聞かないよ。』
『ううん。全部言わなきゃ・・・。』
決心がついたように涼子はフッと息を吐いた。
『学会にお供したの、アシスタントとして。それって名誉なことになってるの、一応ね・・・。夜は飲み会だって言うから着いてったら、だんだんおかしくなっちゃって・・・。初めは嫌だった、気持ち悪かった。でもたくさんたくさんお金もらって、何でも買ってもらえたの。すごく優しいしね。ぶっきら棒で・・・そういうのが男らしく見えたの。なにか、力というか・・・。勘違いしてたのね・・・。それから学会があるたびにお供するようになって、みんなにチヤホヤされて・・・。で、そのうち連れてかれなくなるのが怖くなってきたの。』
カウンターに洋酒を見つけた。
支配人が持ち込んだものだろう。
涼子にグラスを渡し、酒を注いだ。
『ありがと・・。』