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異常性愛
第11章 アフロディーテの慟哭
終止符を打つその言葉で、目の前にいる涼子が一気に遠い存在になっていく。
言い知れぬ喪失感を覚えた。
必死に両手を延ばし、涼子にすがろうとする自分を心の中に見つけた。
私はこの人に甘えていたのだ。
それに気付いた時、涼子を失うことの恐怖に狼狽した。
瞬間、涼子をベッドに押し倒していた。
バスローブを剥がし、乳房を強く噛んだ。
うっ!と呻いた涼子は首をすくめ、痛みに耐えている。
唸り声を上げ、乳房を引き千切るように顔を振り回す私を、涼子は優しく抱きしめ、むずがる子をあやす様に私の背中をさすってくれていた。
『いいよ、好きに・・・甘えていいのよ。』
涼子は私の人間性を見透かしていた。