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異常性愛
第12章 独裁者の嘆き
異星人のような亭主に、未だ盛んな開業医、
それらに付き従う長谷川という中堅医師。
特に長谷川は涼子への反応を顕著にみせた。
無礼な物言いと厚顔不遜な態度は、私の一番嫌いな人間性だ。
もし涼子が長谷川に手を掛けられていたとしたら・・。
想像しただけでも虫唾が走る。
浴槽に浸かって長らく考えを巡らせていたが、体温が上がり、不覚にも酒が回り始めた。
今、私にできるのは不測の事態に備えることぐらいだ。
酔っている場合ではない。
慌てて浴槽を飛び出し、冷たいシャワーを浴びた。