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異常性愛
第12章 独裁者の嘆き
身体を拭いてベッドに転がった私の目の前に、くしゃくしゃになった涼子のショーツが無造作に置かれていた。
涼子を想った。
ショーツを手に取り、匂いを嗅いだ。
記憶している涼子の体臭と微かな尿の匂い。
精いっぱい息を吸った。
下着が放つわずかな涼子の痕跡を、漏らさず体内に取り込みたかった。
ショーツを顔に擦りつけ涼子の名を呼び、気付けば私はオナニーをしていた。
考えてはいけないことほど考えてしまう。
涼子が長谷川に性器を舐められ、涼子もまた長谷川の性器を口に含む。
快感にあえぐ顔、捩れる身体、長谷川にしがみ付きアノ言葉を叫ぶ涼子。
私の妄想を補完するように、涼子のショーツは匂いを放ち続ける。
中毒患者のように涼子のショーツに悶え、私は巨大な陰茎をシゴいた。
『りょうこぉ、イク、イクイク、りょうこぉ!』
引き千切らんばかりにショーツにかじり付いた。
仰向けで射精した精液は、宙に飛び散り、私の身体にボトボトと降り注ぐ。
陰茎を根元まで引ききった手に精液が伝い、ヌルヌルと摩擦感の薄れた右手で、痛いほど陰茎を握り締めた。