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異常性愛
第12章 独裁者の嘆き
突然、携帯電話がメール着信を告げる。
あわてて鞄の中を探った。
メールは涼子からだった。
それ以外にも数件のメール着信があったが、全て無視し、涼子からのメールを開いた。
空メールだった。何かあったのか。
心がざわつく。
添えられていたファイルを開いた。
画面に表示された画像は、誰かの陰茎を頬張る涼子の姿を写したものだった。
焚かれたフラッシュで乳房は白く光り、横顔に薄く開けた瞼の奥からは、レンズに視線を合わせた涼子の瞳が私を見つめている。
息をのむような被写体のいやらしさは、射精し終えたばかりの私の性器をすぐさま反応させた。
涼子を引き留めなかった悔いが倍増した。
内線電話が鳴った。
受話器を取ると声の主は亭主だった。