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異常性愛
第12章 独裁者の嘆き
勢いでカウンターからずり落ちる真美を受け止めた。
その拍子に私はカウンターに腰をぶつけ、真美を抱いたまま床に倒れた。
『・・・ってて。真美、大丈夫か?』
真美はヘラヘラと笑って私に抱きつくと、犬のようにベロベロと私の身体を舐め始めた。
そして酩酊状態の真美は声をあげて笑う。
『あははははは!
あははは。あははははは!』
これはクスリだ。
酒や強精剤でここまで崩れない。
『先生!クスリ、やったんですね。』
『おうそうだ、長谷川君が用意してくれたのを、
さっきみんなでヤッたんだ。悪くないねっ!』
コンっと舌を鳴らし、亭主は片目を閉じた。
この部屋の連中は、皆がクスリ漬けで狂ったようにセックスをしている。
不安が心に垂れ込める。
涼子が心配になり、人影を探した。
『涼子・・・。』
真美を払い除け、あえぎ声のするベッドルームに向かった。
『おおぃキミ!皆、楽しんどるんだ、塩まくでないぞ!』
亭主はそう言うと真美に覆い被さり、身体を漁った。