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異常性愛
第12章 独裁者の嘆き
  
痛む腰をかばい、足を引きながら広間を横切り、声のするベッドルームへ急いだ。

一際大きな喘ぎ声が聞こえてくる。
そこでは優子が騎乗位で腰を振っていた。
下になっているのはあの支配人だ。
三度も涼子に射精したあとで、今度は優子を腹の上に乗せて楽しんでいる。
優子もクスリをヤッているのか、支配人の下腹部に半狂乱で下半身を擦り合わせている。
ここにも涼子はいない。
隣のベッドルームも無人だった。

『涼子!』

私は大声で呼んだ。
どこからも返事はなかった。

後はバスルームだけだ。
ステップを駆け上がり廊下に出た。
バスルームから声が聞こる。
廊下を進み、痛む腰を抑え、パウダールームを覗いた。


そこには鏡を背に、洗面カウンターに片足を乗せた涼子の姿があった。



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