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異常性愛
第12章 独裁者の嘆き
  
全裸の涼子は愉悦し、蕩けるような笑みを浮かべ、長谷川の後頭部を股座に抱えていた。

一度私と目を合わせるが、恍惚とする涼子は視線が定まらず、ゆったりと首を廻し、長谷川が性器を刺激する度に、艶かしい吐息を吐いていた。
クスリと酒が涼子を酩酊させ、涼子を快感の淵に引き込んでいるようだった。

私が割って入ろうした時、後ろから肩を掴まれた。
初老の開業医だった。

『やぁキミ。戻ってくれたんだね。女性陣はキミを待っておったが、遅きに失したようだな。 皆マワってしまったようだ。いくら色男のキミでも、女は誰だか見分けがついとらんよ。』

開業医の手にはレザーのベルトと手錠が握られていた。

『それを涼子に?』

『ああ、そうだ。涼子君はこれで皆の前を練り歩くのが好きでね。』

『あ、あの先生は・・・それを知っているんです?』

『もちろんだ、そもそも彼が始めたんだよ。』

そう言いながら開業医は恍惚とする涼子に近づき、持っていたベルトを涼子の喉もとにあてた。

『ちょっと、待ってください!先生そ・・。』

開業医を制止しようとしたとき、涼子の性器を舐めていた長谷川が振り向いた。



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