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異常性愛
第12章 独裁者の嘆き
『じゃ戦争はどうだい?
金持ちの先進国がこぞって人を殺してるぞ。
奴等は貧しくないのに殺しあってる。
自分の命を張って相手を殺すじゃないか。
なぜだ?』
『そりゃ利害があるからですよ。
なければ殺さない。』
『利害は勝手に生まれないよ。
人が作るんだ。
今はなくても明日にはあるかも知れないね。
そしたらまたドンパチだ。
際限がない。』
『金が人を狂わせるんです。
あなたがた集めた女もそうじゃないですか。』
『はははは!物分りがいいじゃないか!
そうだ。そういうことだ。
金の匂いに人は集まる。
それに敏感なものがいい思いをする。
涼子もそうだがね。』