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異常性愛
第12章 独裁者の嘆き
『革命が起きますよ。
強権はいつか消え去る。
それは歴史が証明してることですよ。
涼子やここの女たちが醜くなるように、
あなただって衰えていく。
明日にも敵対派閥に足元をすくわれるかもしれない。
そうなれば、あなたの威光に目を潰される者は
一人もいませんよ。』
『はははは!言うなぁキミぃ。
ゲバラみたいだ。ははは!そうだ、その通りだよ。
私の威光など知れたものだ。
まぁ今世では使い切れん程の財産は作ったがね。
ほほほっ。女も死ぬほど抱いた。数え切れんよ。
先日のパーティでは芸能人もいたな。
何とかっていう大勢で踊る娘たち。
何人かは私の腹の上で踊らせたよ。ほほほっ。
そういう専門の事務所があってね・・・。』
『そうなんですか。
そういうことだって、
できなくなるかも知れませんね。』
『ああ、でもすぐ別の権力が現れるさ。
強者を負かすのは、強者だからね。
ここの女だって古くなりゃ変えればいい。
私だって倒れると決まったわけじゃない。
このまま死ぬまで図太くやれるかもしれん。
先のことはわからんさ。ほほほっ。
人が変わっても、権力に支配されなきゃ
人は生きていけないんだよ。
キミが言うように、歴史が証明してることだ。』