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異常性愛
第13章 塊
長谷川が、ふらついた優子を連れて戻ってきた。
優子の髪は乱れ、ボロ雑巾のようになっている。
私には一瞥もくれず、巻きつくように開業医の膝に座ると、笑顔でキスした。
タフな女だ。
私は犬のようなセックスを止め、仰向けに涼子を返し、くちづけた。
汗ばんだ額にまとわりついた髪を払い、涼子を見つめた。
ギラついていた目を和らげ、涼子は私を見つめ返す。
『痛かったよ・・・。ひどいよぉ。』
瞳を潤ませて微笑んだ涼子を、しっかり抱きしめた。
『ごめん・・・。趣味悪いよな。』
『冗談。いいよ。』
胸の中で涼子は口ごもらせた。
少し怒っているようだ。
淫猥な雰囲気が下火になり、今夜の佳境は過ぎた。