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異常性愛
第13章 塊
涼子を抱き上げ、疲れきって壁にもたれる亭主に申し入れた。
『部屋に帰っていいですか?奥様と。』
亭主は煩わしそうな素振りで手を払い、大きな伸びをすると、欠伸をひとつした。
『ふぁぁ・・・。つれてけ。わたしゃぁ寝る。』
大あくびをした亭主は、そのまま床に寝転んで伸びてしまった。
まだまだ涼子のショーを楽しみたかった長谷川は、伸びた亭主と開業医にキョロキョロと目線を配るが、亭主は持ち直す気配も無く、開業医は優子としっぽり見つめ合っている。
涼子を抱いてベッド降りると、入れ替わるように優子がベッドに転がり込み、開業医をベッドに誘う。
私たちを部屋に帰らせる、優子の気遣いだった。
『センセ、こぉっちぃ・・・。』
ニヤついた開業医が誘われるまま優子にかぶさると、開業医を抱えた優子は私にウィンクした。
親指と小指を立てて耳のそばで手首をクルクルっと廻し、私に合図をくれた。
今晩、浮気相手を一人失う私には、ありがたい話だ。