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異常性愛
第13章 塊
『真美はどうだ?杉原真美クン。』
『かわいいですね。私も先生と一緒ですよ。
美人なら選り好みはしません。』
『そうだろ。タイプだ、性格だ言うが、
最後はアソコの締まりだよな、ほほほ。
穴が開いてて動けばいい。ブスはいらんがね。』
『でも私は安月給ですから、
真美の食指は動かんでしょう。』
『稼げばいいじゃないか。』
『そうですね。でもお金には縁がないです。
好かれてないです。お金からは。』
『縁ねぇ・・・。』
そう言うと亭主は再び黙って、流れる景色を眺めた。
カーラジオから音楽が流れている。
たまたまこの地域のFMを拾ったようだ。
束の間の沈黙を小娘の黄色い歌声が埋めた。
亭主がふぅっと息を吐き、私に告げた。
『私たちは別れた。離婚した。』