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異常性愛
第13章 塊
『涼子は¨夜¨の参加を嫌がってたんだ。
行ってもいいが離婚を決めてくれってね。
ここへ来て誰かとヤるんなら、
別れてやると言ったんだ。
まぁ最近はアッチの方もつまらんし、
そろそろ乗り換え時と私も判断したんだよ。』
昨夜の凛とした涼子の眼。
それは、亭主に離婚の意思を固めさせる為のものだった。
すぐさまホテルに戻り、涼子の意思を確かめたかったが、亭主を放り出すわけにもいかない。
事情を聞きながら駅へ急いだ。
『前から上手くいってなかったんだよ。
涼子も当初の希望は叶った。
贅沢もさせたし、金も持たせた。
これからだって金に困ることは無い。
資産もいくらか移管してやる。
一生遊んで暮らせるさ。ほほほ。』