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異常性愛
第13章 塊
  
ハッとした。確かに亭主の言うとおりだった。
私は涼子に愛を意識した時から、我を忘れ自分のスタンスを超えた行動に出ていた。

『ゆうべ涼子を何度抱いた?』

『いや、わかりません。覚えてないです。』

『そうだろうな。
 精液が無くなるまで涼子を抱いただろ。
 それでいいんだ。男は。

 だが愛を持って女に接してはいかんな。
 女はそれを逆手に取りキミを苦しめる。
 女にそのつもりは無くてもね。
 キミの世界はそれ以上広がらんよ。
 当然、金を稼ぐことなどできん。』

割り切った無責任な関係だったはずなのに、私は涼子を愛し、遊び相手として見れなくなっていた。

今このときも涼子を想っている。


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