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異常性愛
第2章 涼子について
そこには二人だけの価値観があった。
私と涼子はスリルの中にその価値を見いだし、不謹慎な快楽を貪っていた。
人気のない¨映画館¨を選び、
喘ぎ声を出せない状況で性器を弄りあい、最後列でフェラチオさせ、後背位で射精する。
¨クルマ¨では涼子にオナニーさせ、運転しながら私が膣を穿(ほじく)り、ダッシュボードに片足を乗せて淫らに喘ぐ涼子の姿を、対向車に見せつける。
涼子の自宅なら、寝室ではなく夫の書斎でフェラチオさせ、夫のリクライニングチェアでセックスすることだろう。
世間を背徳し、伴侶を裏切り、倫理や道徳を侵す。
それでしか味わえない快感を残らず平らげる。
それだけが、互いを不倫のパートナーとする理由だった。