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異常性愛
第14章 宿怨

『あ、そうだ。メール・・。』
涼子からのメールを思い出した。
車に戻り 携帯メールを開いた。
デジタル画面に投影された文字列は、涼子が私に語りかけているようだった。
《行っちゃったね。
ここで待ってようと思ったんだけど、
やっぱり一人で帰ることにしました。
一緒に帰ろうって私が言ったのに、ごめん。
こんなにきれいなところ、あなたとは初めて。
だから最後のドライブ
できないのは残念です。
でもこれで良かったのかも。
あなたを見送れたんだもの。
あなたに背を向ける自信がなかったの。
顔を見て、さよならはできないな・・。
私ね恋愛ごっこしたかったの。
デートしておいしいもの食べて。
最初はそうだったね。
楽しかった。ふわふわしてて。毎日。
気がついたら好きになってた。
がまんしたんだよ。子供もいるし。
でも、好きが止まんなかったな。

