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異常性愛
第14章 宿怨
『株売っちゃえばいいじゃん。』
『そうよね、
でもまだ上がるかもしれないよぉ、さぁどうする?』
『下がることもあるだろ。』
『そうね、でも上がるかもしれないわ。どう?』
『売って優子にプランしてもらうよ。』
『あは、うれしい。ありがと。
でもね、そうすると100万円の差益で終わりよね?
もっと欲しくない?』
『減る方がやだな。』
『じゃ、その100万円の利益をキープするのはどう?』
『キープ?』
『そう。キープ。
だって売っちゃたら、
元の値段で買えないかも、でしょ?』
『そうだな。上がってくかもしれないもんな。』
『ヘッジするのよ。そういう時は。』
『ヘッジ?』
聞いたことのある言葉だ。
バラバラになった同僚もよく言っていた。