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異常性愛
第14章 宿怨
『そう、あなたが100万円で買った株は、
そのまま持っとくのね。
で、よそから株を借りてきて、
それ売っちゃうの。』
『借りてきて?売る?よそのを?』
『そうカラ売りっていうの。
あなたの株券に元々、
100万って値段が書いてあるわけじゃないの。
その時その時でみんなで値段を付け合うのよ。
それが相場。
だから今はあなたの株を
200万で欲しいって人がたくさん居るってことね。
で、借りた株を200万で売っちゃうの。』
『借り物を売っていいの?』
『うん。いいの。いつか株を返せばいいのよ。
そうしたらどんどん下がってきちゃった!
150万になっちゃった、どうしよう・・。
でも心配ないわ。
あなたが最初に買った株は150万に下がっちゃったけど、
借りた株を売ったわよね?200万で。
借りたものは返さなきゃ。
あなたは150万で相場から買い戻して
借りた人に¨株¨を返すのよ。
お金じゃなくてね。だって借りたのは¨株¨でしょ。
200万で売って150万で買い戻すとあなたには50万残るわ。
そして最初に100万で買った株は
150万だから50万儲かってるよね?
あわせて100万。
株価が150万に下がっても200万の頃と同じ利益ね。
どう、難しい?』