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異常性愛
第14章 宿怨
『可愛いね。一所懸命話すの。楽しいよ。』
『あは、ご清聴どうも。
ヘッジは保険ね。
あなたなら奥様、
涼子さんならあなた。』
『え?』
『だから強くなったなぁって思ったわ。
とらなくてもいいリスクを取ったんだから。』
『・・・。』
『おまけに涼子さんは先生とも別れた。
将来の備えを失ったのよ。
あなたをヘッジにしたくなかったのね。
強くなければ出来ないことだと思うの。
あなたは、涼子さんにどんな魔法をかけたの?』
『魔法か・・。俺にはそんなことできないよ。
俺が涼子に解いてもらったんだよ・・。』
幼い頃にかけた自分への呪いを、涼子は解こうとしてくれた。
私を苦しめた恨みの念を、気付かせてくれたのは涼子だ。