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異常性愛
第15章 コンジャンクション
『さぁできたわよ。
ディー、こっちおいでよ。』
アイランドシンクの対面カウンターに皿が並んだ。
ボウルに野菜が盛られ、皿にはベーコンエッグとマッシュポテト、スライスしたバゲットの上でバターが溶けている。
この短時間で、よくここまで出来たものだ。
優子と再開して一時間程で、私は出来たての朝食にありつくことができた。
『さぁ目を覚ましましょ、
ね、熱いわよ。』
優子は湯気起った大きめのカップを私の前に置いた。
マグカップに注がれたコーヒーの香ばしさと、目の前のご馳走に幸福感が湧いた。
『うまそうだ。ありがたいよ。』
目を閉じて手を合わせた私に、カウンターに肘を立てた優子は、頬杖した顔を綻ばせた。
『お行儀いいね。
好きよ、そういうとこ。』
『食っていい?』
優子は笑顔で頷いた。
昨夜から酒しか身体に入れていない。
熱いコーヒーが胃に染みた。