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異常性愛
第15章 コンジャンクション
『仕事、いそがしんだろ。立派だな。』
『女だから?』
『そんなことは言ってないよ。』
『そうね、妬まれることは多いかな。
これでも頑張ってるんだけどね・・・。
ディーは女の上司いる?』
『いや、いない。でも女子社員は多いな。』
『インテリアだっけ?』
『ああ、内装材やってるよ。
俺達みたいなイカついのより、
若い女の子のほうが客ウケいいんだよ。』
『あたしならディーの方がいい。』
『はは、そういう人も時々いるね。』
実際に涼子はそうだった。
我侭な涼子の応対に困ったコーディネーターが私に助け舟を求め、応対を変わったのが涼子と出会うきっかけだった。
ベーコンエッグに食らいつく私に優子は笑う。
『気持ちいいね。食べっぷり。
ほんとおいしそうに食べてくれる。
うれしいな。』
『うまいよ。』
私は親指を立てた。
『涼子さんだけど。』
またしても虚をつかれ、卵の黄身を口の端からこぼした。