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異常性愛
第15章 コンジャンクション
『そうじゃないよ、ディー・・。
自分のこと最後に決めるのは、あたし。
でも私を動かすのはあたしだけじゃない。
あなたの言葉や気持ちを知って、
あたしは考えを変えるかもしれないわ。』
理屈の通ったもっともな話だ。
ただ、少し高圧的に感じた。
そこに私の意思は反映されていない。
優子は言いたいことを言ったに過ぎない。
だが私は黙って頷いた。
『だから正直に伝えてほしいの。』
優子はにっこり笑った。
言うべきことは言う。間違いがあれば正せばいい。
トラブルの回避と解決を数多くこなしてきた、管理職らしい発想だった。
私たちは出合ってから二十四時間も経っていない。
むろん、お互いの人となりや過去も知らない。
優子が既婚か未婚かバツイチかニかも私は知らない。
わかっているのはグラマーで切れ者、好感が持ててセックスは良い。
それだけだ。
誘われるままここに来たが、私を決断させたのは亭主の助言と優子とのセックスを期待してのものだ。
セックスを済ませるまでヘソを曲げさせないほうがいい。