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異常性愛
第16章 萎凋

ブーさんは話を続けた。

『母ちゃんのアソコ舐めてる父ちゃんに言ってたんだ。
 クリトリさん舐めてって。オシッコ臭くねぇのかな。』

マエダは納得したように腕を組み、うんうんと頷く。

『臭いはず、だよな。臭いに決まってる。』

『臭かねぇけど・・。』

自慢するように少年は体験談を語る。

『臭かねえけど、その時はハァハァだからさ。
 それよかケツの穴が臭ぇんだよ。』

『場所違うじゃん。』

『そうだよ、アソコの上なんだろ?』

少年は勝ち誇ったように言った。

『しっくすないんだよ。あれのときは臭い。』

『なんだよそれ、セックスナインじゃねぇの?』

適当なことを言うマエダに、少年は砂地に数字の6と9を書き示した。

『雅美とこうするんだよ。舐めっこし合うんだ。』

『エッろー!』

『大人じゃん!』

未経験の二人は目を輝かせた。
マエダは頭の中で想像し、擬似的に自分をそこに当てはめているのか、手を動かし舌をペロペロと出し入れした。
ふたたび腕を組んだマエダは深く頷く。

『鼻にくるな、ケツの穴。』

『だろ?キツイぜ。』

『ススんでんだなぁお前ら、やるじゃん。』

公園の時計は三時前を指していた。
少年は起き上がり、尻を払った。

『俺行くわ。バイト。』

『おうそうか、じゃあな。』

公園を後にした少年は、駅前の新聞販売店に向かう。




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