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異常性愛
第16章 萎凋
『暗くてわかんないよ。ずるいよ。』
『ごめん、
なんか恥ずかしいんだよな。そういうの。』
『どっちなの?』
顔を押さえたまま雅美は少年に問いただす。
『うん、だよ。だからスキってことだよ。』
『もうっ!ちゃんと言えないのっ?!』
とうとう雅美は苛立ちを露わにした。
『わかった言う、言うから、言うから。』
『・・・。』
『雅美が好き・・・。』
少年は蚊の鳴くような小さな声で雅美に答えた。
それに納得した雅美はニッコリ微笑んだ。
『ずっとスキでいてね。』
『うん。ずっとな。うん。』
少年は雅美に視線を合わせることができなくなっていた。
うつむいたままの少年に、雅美は背伸びしてキスをすると、少年は雅美を抱きしめて唇を吸った。