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異常性愛
第17章 つづら織りの海
『また、考え事?』
晶子の声で、ぼやけた常夜灯にピントが合った。
『うん?賢者の時間だよ。』
『なぁにそれ?』
『また、たくさんの精子を殺生してしまったぁ、
ああぁ・・・って・・・ふふっ。』
愚にもつかない自分のセリフに自嘲した。
『ほんとね。毎日、かわいそ。ふふっ。』
『でも毎日あたらしく生まれて来るんだよなぁ。』
『健康だからね。』
『取り柄はそれしかないじゃん。俺。
健康が無くなったら、取るとこないよ。』
『そんなことなぁあ、いっ!』
『ううっ・・。』
私に圧し掛かり、肌布団を被り直した晶子は、私の胸元に頬を乗せた。